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長岡鍼灸院 (はり、きゅう、美顔鍼、整体)

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いち早く風邪ひきましたが....

 以下はmixiに12日(日)に書いた日記である。

 一昨日の朝起きたら首から背中にかけてひりひりと痛みが。さらに、吐き気。...風邪である。
「うう、ついに疲れがピークに達して休まなくては宣言を体が発令してるな」
と思い、タイマッサージの練習を休み、ベッドにはりついたままあれこれと本読んで過ごす。
図書館から借りて来た、アナトール・フランスの「舞姫タイス」
修行フェチとも思われる修道士パフニュスに相当いらいらしながらも読み終える。
午後はふらつく体をなんとかだましだまし買い物したり料理したりする。これも、患者の予約が入ってなかったからなんとかなったのである。で、昨日は予約がけっこう入っていたので、一日で治ればなあと思っていたのだが....

ところが、深夜から悪化の一途をたどり、朝熱を測ったら39度近くに上がっている。頭はもう頭蓋骨が痛いという感じだし、体中の骨と関節が痛い。寒気で布団をかぶっていてもぶるぶると震える。この状態で仕事をするのははっきりいって地獄である。しかし、癌を抱え痛みに耐えながら最後まで仕事をやりきった緒形拳のことを思い出し、なんとか頑張る事にしたのである。
息子に頼んでマスクを買って来てもらい、患者さんに風邪をうつすことのないよう配慮し、とにかく集中し、一人終わったらベッドに倒れて意識を失い、を繰り返し、なんとか全員終了したところでついに動けなくなった。
体が痛くてそうそう眠れないのでまた本を読む。
トゥーサンの「浴室」
サンジェールの「魂の夜」など。フランス文学ばかり。

夜中大汗をかいては水を飲んでトイレに行きを繰り返していたら、今朝起きたらなんだか世界が透明に見える。
体温を測ると、36,7度に下がっている。もう、寒気もないし、頭も痛くない。
熱で全身の消毒をしたという感じである。
隣の幼稚園では運動会をやっていて、子供達の元気な声や、先生達の明るいアナウンスや音楽が聞こえる。
太陽の光と土の匂い、透明な空気。
たった一日で世界がこんなに変わることに恩寵を感じると共に、昨日めげずに頑張った自分を誇らしく感じた。
そして、風邪にも感謝したのである。

こんなだったのだが、土曜日に来た患者さん達は、私が高熱出していた事に絶対気付いてないはずである。治療にとりかかると、まるで覚せい剤でも打ったかのように(覚せい剤打った事無いので想像なのだが)しゃきーんとするのだ。
気力ー多分これだろう。
舞台直前まで一週間首が全く回転しなかった時も、本番になると何故か動き出し、公演が終わったらすっかり治っていたということもあった。
人間の体とはかくも不思議なものである。こころとからだ、からだとこころ、念仏にしたいくらい仲良く手を取り合って助け合っているのだ。

とは言え、私自身やせているので強そうに見えないらしいが、元々雑種犬のような強さを持っている事もあるかもしれない。性格は神経質な部分もあるにはあるが、かなり鷹揚。さっきもおなかがすいたので冷蔵庫を漁り、数日前にスーパーで買ったカボチャの煮物を食べた。まだ鼻がつまっていて匂いがわからなかったが、パッケージを見ると、完全に消費期限切れ(賞味期限ではなく消費)であった。こういうのは全然気にならない。人によっては消費期限切れの文字を見ただけで腸の神経に反応しておなかこわすかも。うちの息子はそんなである。私は、食べちゃったものは仕方ないとすぐに納得するほうである。

話が逸れたが、「風邪の効用」という野口晴哉先生の本を是非読んで下さい。
私はこの本を読んでいたから風邪をうまくやりすごせたのだと思う。

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